しゃきしゃき野菜炒めに美しい焦げがついたお肉。
鉄フライパンを使うと料理のレベルが格段に上がり、食卓に一層豊かさが増します。
しかしこんな方もいるでしょう。
鉄フライパンは欲しいけどあまりお金はかけたくない
そんな方におすすめなのが、パール金属の鉄職人。
2000円程度と激安なのに、機能や使い勝手も文句なし。
一部気になる点はありますが、値段を考えれば全く気になりません。
今回はパール金属の鉄職人を1年間使った感想をメリット・デメリットとともに紹介します。
鉄フライパンを4本使っている人間のレビューですので、きっと参考になると思います。
ぜひ最後までご覧ください。
- とにかくコスパ重視
- 鉄フライパンをキャンプで使いたい
- 重いのはイヤだ
- 鉄フライパン初心者
鉄職人の概要
サイズ展開 | 18, 20, 22, 24, 26, 28cm |
底厚 | 1.6㎝ |
材質 | 鋼板(プレス製) |
表面加工 | なし* |
重さ(26cmの場合) | 950g |
価格(26cmの場合) | 1,500~2,000円 |
鉄職人は余分な機能の一切をそぎ落としたThe 鉄フライパン。
その分値段はかなりお安めで、鉄フライパンの中では最安クラス。
鉄フライパン初心者でも「それなら買ってみよう!」と思えるはず。
底厚は一般的な1.6mm。
深さも5㎝あるので、炒め物から麻婆豆腐のようなちょっとした汁物まで幅広く調理が可能です。
外観はロゴなどの装飾が一切なく、これぞ鉄フライパン!といった武骨な感じ。
男前な見た目でつい使いたくなります。
鉄フライパンの吊り下げ収納で見栄えを良くしたいという方もいるでしょう。
鉄職人は期待どおり、ぐっとインテリアの雰囲気を高めてくれます。
他の鉄フライパンと比べるとハンドルがかなり長めです。
図のとおり、同じ24㎝サイズのダクタイルパンと比べても3.5㎝も長いんです。
加えて、上述の23.5㎝とは奥行の話で、実際の長さは26㎝で、角度も結構ついています。
このおかげで写真のように火から距離を取れるので、キャンプでの直火料理にも最適。
キャンプの強力な直火、鉄フライパン、そしてそれらでステーキや炒め物を作る…
キャンパーの憧れがそこにはあります。
加えて遠心力がよく効くので、中華料理屋のようにブァンブァン食材を回すのも簡単。
一方で長い分、キッチンが狭いと調理しづらいと思いますのでその点は注意が必要です。
鉄職人のお手入れ方法は普通の鉄フライパンと同じ
鉄フライパンのデメリットであるお手入れのめんどうさ。
鉄フライパン購入検討時にこの点を重視する方は多いはず。
鉄職人はお手入れ必須なの…?
結論、鉄職人はお手入れ必須で以下対応が必要。
- 購入後の空焼き
- こまめなシーズニング
- 使用後の即洗い(基本洗剤NG)
めんどくさがりな人は、「うげ…」と思われるかもしれません。
ただ、めんどくさがりだけど、モノに愛着をもてる人は鉄フライパンを育てるのは楽しい!と感じられてむしろメリットにすらなり得ます。
筆者はまさにそれで、めんどうを楽しんでいます。
あと値段が安いので、初心者の方は鉄職人で鉄フライパンの扱いに慣れる、というのもアリです。
ではそれぞれの詳細は簡単に解説します。
購入後の空焼き
鉄職人にはさび防止の表面加工はされていないので、購入時にはさび止めが塗られています。
そのため、使う前には空焼きが必要。
ただ最初の1回だけなので大したことないです。
こまめなシーズニング
繰返しですが、鉄職人には表面加工がされていないので、何もしないと必ずサビます。
したがって、シーズニングも必須。
ただシーズニングこそ鉄フライパンの醍醐味。
面倒かもしれませんが、やるたびに使いやすくなってくり、育てている感覚を味わえて楽しいですよ。
使用後の即洗い(基本洗剤NG)
鉄職人には表面加工がいない、つまり鉄がむき出しの状態です。
水分に長時間ふれるとさびる可能性があるので、使ったら即洗いするのが無難。
あと多くの鉄フライパンと一緒で、油が馴染むまでは洗剤の使用は基本NG。
せっかく馴染んだ油がとれるかもしれないので。
<参考>お手入れの手間を省きたいなら窒化鉄フライパンがおすすめ
上述したお手入れの手間を省きたいなら、少し値段は上がりますが窒化鉄フライパンがおすすめです。
さびの心配をほぼしなくてよくなりますからね。
詳しくは以下記事を参照ください。
鉄職人の持ちやすさは及第点
持ちやすさは扱いやすさに直結するので大事なポイント。
鉄職人の持ちやすさをまとめるとこんな感じです。
- 軽いから疲れにくい
- かなり振りやすい
- ハンドルは少し持ちにくい
- 鉄ハンドルなのに熱くならない
詳細を解説します。
軽いから疲れにくい
鉄職人は鉄フライパンの中ではかなり軽いので、気軽に使えます。
最も汎用的な26㎝サイズで比べると、鉄フライパンの平均がだいたい1,100gであるところ、鉄職人は950g。
テフロンパンの代表格、取っ手の取れるティファールが1,070gですから、いかに軽いかわかると思います。
軽いけどしっかり頑丈
”安くて軽い、けど貧弱”
安物の鉄フライパンのあるあるですが、鉄職人は頑丈なのでご安心を。
衝撃にも強いし、強火で使ってもヘタれたりすることはありません。
かなり振りやすい
軽いことに加えハンドルが長い分遠心力が使えるので、振りながらの調理がしやすいです。
食材を回しながらガシガシ調理したい方にはおすすめです。
ハンドルは少し持ちにくい
若干気になるのがハンドルの形状。
鉄職人はハンドルが少しV字に曲がっています。
より軽く、そして強度を高めるための工夫です。
ただ持つと角が手に当たって少し痛い。
短時間なら全然問題ないですが、振りまくって調理がしたい方はミトンをする、タオルを巻くなど対策したほうがいいかもしれません
鉄ハンドルなのに全然熱くならない
全身鉄でできた鉄フライパンはハンドルが熱くなるのがデメリット。
その点、鉄職人はハンドルに塗装をしていることに加え、ハンドルが長いことでハンドル部に熱が伝わりにくくなっています。
火傷の心配がないのは嬉しいポイントです。
実際、これまで熱いと感じたことは一回もないです
料理がめちゃくちゃ美味しく作れる
鉄職人の底厚は1.6㎝と薄すぎず厚すぎずのバランス設計。
要は熱伝導率と蓄熱性のバランスが取れているわけです。
バランス設計のおかげで、料理の幅がぐっと広がって楽しく、そして料理が超美味しくなります。
鉄職人を買ってよかったと思えるポイント!
例えば、鉄フライパンといえばのチャーハン。
熱伝導率が高いから、こんな感じのパラパラチャーハンも作れます(写真で伝わらないのが残念)。
テフロンパンでは火加減を気にして時間がかかる焼き目も、鉄職人なら強火で簡単にできちゃいます。
焦げの芳ばしい香りがたまらない。
食材を入れた時のジュワーという音も、迫力があってテフロンパンとは段違いで楽しい!
蓄熱性を活かせば、難しいとろとろスクランブルエッグも簡単。
フライパンを強火でアチアチにしてバターと卵液を入れたら、あとは余熱でいい感じに。
熱ムラなくまんべんなく火が通るからこそできる芸当です。
五感で料理の楽しさを感じられて、毎日が豊かになります
鉄職人は焦げ付きにくい
美味しい焦げが作れるようになっても、焦げがこびりついてお手入れが面倒になると嫌ですよね。
鉄フライパンの焦げ付きで悩む方は多いので、焦げ付きやすさも重要なポイント。
では鉄職人はどうなのか?
結論、鉄職人はちゃんと育てて適切に調理すれば全然焦げ付きません。
チャーハンは最も焦げ付きやすい料理の1つですが、写真のとおり全然こびりついていませんよね。
多少焦げ付くことはありますが、少しこすれば取れるようなレベルです。
手入れもせず適当に調理すると当然焦げつきます。
お悩みの方は、以下記事にある焦げつきを抑えるコツを参考にしてください。
(ニトリ スキレット以外にも使えるワザです)
鉄職人のデメリット
以上より、鉄職人のデメリットは以下の通り。
簡単に詳細をまとめます。
お手入れが必要
鉄職人は普通の鉄フライパンと同様にお手入れが必要。
めんどくさがりにとっては辛いかもしれません。
一方で、鉄フライパンを育てる、という鉄フライパンの醍醐味を楽しめます。
安いので鉄フライパン初心者は鉄職人で扱いに慣れる、という考え方もアリだと思います。
とにかくお手入れの手間を省きたい…
そんな方には、現状最もお手入れが楽な鉄フライパンであるダクタイルパンをおすすめします。
少し高いですが、省ける手間を考えれば安いものなので、気になる方は以下記事をご参照ください。
長時間持つと手が少し痛い
軽さと強度を両立させるため、ハンドルが若干V字になっています。
長時間持つと端の部分が手に食い込んで少し痛いと感じます。
鉄職人のメリット
続いてメリットです。
コスパが良すぎる
鉄職人の最大のメリットです。
2,000円程度なのに、機能は必要十分どころかむしろ高水準。
作りは頑丈、火の通りもムラなくきれい、変に焦げ付いたりもしない。
鉄職人は基本一生使えますから、一度2,000円を払えば以降買替えの必要はありません。
これ以上コスパのいい鉄フライパンがあれば教えて欲しいくらいです。
キャンプに最適
持ち運びの仕方は考える必要がありますが、ハンドルが長いので直火でも火傷の心配がなくて安心。
鉄フライパン使って作った料理を自然の中で食べる幸せは格別です。
軽い
重さが理由で鉄フライパン使うのやめちゃった…
鉄フライパンのあるあるですが、鉄職人はテフロンパンとそん色ないほどに軽いです。
テフロンパンと同じ使用感でハイレベルな料理が作れるのは、鉄職人の大きなメリットといえます。
幅広い料理が楽しめる
鉄職人は底厚が汎用性の高い1.6mmで、深さも5cmあるので、炒め料理からちょっとした煮物まで幅広い料理が作れます。
作れる料理の幅が広いと、フライパンの数を減らせるのもいい点です。
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