1杯40円!あらで作る本格鯛めしレシピを下処理から炊込みまで写真付きで解説

レシピ

どうもゆるぱんです。

縁起物でごちそうのイメージがある鯛。美味しいですよね。
数ある鯛料理の中でも、鯛めしが好きな方は非常に多いんじゃないでしょうか。自分もその一人です。
出汁が良く染みたご飯にホクホクの鯛の身、鯛の美味しさが最高に感じられる逸品だと思います。

一方で、鯛めしに対して距離感を抱く方が多いのもまた事実。
その距離を生んでいるのは鯛の価格だと思います。
大きさによりますが、1,500円程度は出さないとそれなりのものは買えません。
その価格を日々の食事に費やすことは難しい。そして気づけば鯛めしは節目に食べる特別なものに…

しかしこれが味はそのままに費用は1/4以下で出来ればどうでしょうか?
鯛めしと寄り添いながら生活できる気がしませんか?

今回はそんな夢のような鯛めしを、材料費が安い鯛の”あら”を使って作る方法を下処理から炊き込みまで、写真付きで丁寧にご紹介いたします。
少し手間はかかる一方で、安さ以外の手間をかける価値のある大きなメリットもあります
その点も併せてぜひ最後までご覧ください!!

この記事はこんな方にオススメ!

鯛めしが好き、だけど費用を抑えたい!
➤でも安いだけではダメ。味は落としたくない!
➤鯛の良さを隅から隅まで存分に味わいたい!

あらで鯛めし作れるの?

記事にしておいて「いや実は作れません」とはならないのでご安心を。もちろん作れます

ただそう思われても無理はありません。
一般的な鯛めしはこんな感じに鯛が1尾丸々入っているのが普通です。

ここでこんな疑問がわいてきます。

ある日の我が家の食卓
あらに付いてる身だけじゃ物足りなくない?鯛の量が少ないから出汁も薄そう

結論から先に言うと、その心配は一切無用です。


まず身ですが、ご飯3合分の身は十分取れます。ただし小さいすぎるものは避けてください。
どこに身が詰まっているかというと、中骨の間、頭のあたりです。
まぁ百聞は一見に如かず、調理工程でどれくらい取れるか見ていただけますので、確認してみてください。
出汁もしっかり出ます。出汁に関しては個体差あまり気にしなくて大丈夫です。


材料(3合分)

材料はかなりシンプル。どのご家庭にもたいていはあるものになっています。
あらは単位が不明ですが、スーパーで下の写真のような感じで売ってますので、その1/2というイメージです。
イメージが湧かない方は調理工程の写真を見て「こんなもんか」と思っていただければ幸いです。

驚くのは材料費。なんと全部で280円です。
しかも全部でその値段なので、お茶碗一杯に換算するとなんと40円です。安すぎる…
安さの秘訣は何と言っても、あらをつかっているからです。
鯛のあらは経験上、200円くらい。そのうち半分しか使いませんので、100円しか掛かりません

スーパーで売られているアラ(イメージ)

<材料>
鯛のあら     :1/2尾分
◆お湯(霜降り用):1L
◆塩(下処理用) :適量

◆水(出汁用)  :1L
こんぶ      :5cm
米        :3合
三つ葉      :適量


材料費計:280円

<調味料>
A.醤油    :大さじ1
A.みりん   :大さじ1
A.酒     :大さじ1
A.塩     :小さじ1

鯛で取った出汁:適量
※どれだけ使うかは調理工程で後述

ゆるぱん
ゆるぱん

こんぶは既製品の液体・顆粒の昆布だしでもOK。その際は小さじ1を用意してください

調理工程

調理時間は作業時間45分、お米を炊く時間60分の計105分です。
作業時間が長く感じますが、途中出汁を煮出す時間など、放置時間が35分程あるので、
それを除けば手を動かす時間は10分程です。

難しい作業は一切ないので、頑張っていきましょう

うろこ取り使ってますが、包丁でも取れます

1.鱗を取る。取残すとご飯に入るのでしっかりと

  

2.鱗を水で流した後、他の部位も含め水気を取る

3.塩を両面に塗って5分放置(臭み抜き)
 放置の間に4で使うお湯を沸かしておく

4.3をざるに入れ、お湯をまんべんなくよくかけて
 あらを霜降りにする

頭の中もしっかりと!

5.水気をしっかり、入念に取る

強めの中火

6.グリルで焼き目がつくまで焼く(目安:片面5分)

7.フォークで身をそぎ落とす

8.あらからでも、これだけの量の身が取れます!

沸騰まで中火、沸騰したら弱火

9.水、8で残った骨、昆布を鍋に入れ、沸騰させる。
沸騰したら火を弱め、コトコト15分ほど煮詰める。
こんぶは煮詰め開始7~8分ほどで取り出す。

 

10.ボウルの上にざるを乗せ、9を流し込む
  出汁と骨をここで分離。骨はここでお役御免です

11.お米を研ぎ、よく水気をきった状態で先にAを入れる。その後3合のラインまで10を入れる

12.普通に炊飯ボタンを押して、炊けたら完成!!

ゆるぱん
ゆるぱん

個人的に手間がかかると思うのは1、7ですが、慣れたらさっとできるようになります

お味のほどは…

炊き上がった鯛めしをお茶碗によそって、三つ葉をちらすと…

見るだけでうまいとわかるこのビジュアル。
白米によく出汁が染み込み、鯛の身もほどよく乗っていることがわかります。

いざ実食!!
いや、これ美味すぎる。ほんまにあらだけで作ったのかと疑うレベル。
取りつかれたように米を口に運んでしまいます。気づけばおかわり、よくばってもういっちょ。
食べ終わった頃には至高の満腹感が体中を支配します。
断言します、1尾丸々使った鯛めしと食べ比べても絶対にわかりません

そしてこの作り方を経験すると、1尾丸々使って鯛めしを作るのは勿体なく感じるようになります
「ご飯の量に対して身の量が多すぎるんじゃない?他の料理にも使えたな…」と。
もちろん一尾丸々使った鯛めしを否定する気は一切ありません。
身が多い方が美味しいのは間違いないし、また鯛は縁起物でもあって、食卓を豪華絢爛に彩るのに一役買ってくれますしね。

今回の作り方のメリット、デメリット

最後に、1尾丸々の鯛で作った時と比べた今回の作り方のメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

まずはメリットから。まとめると以下の通りです。

① 安い
② ご飯に骨が入らない
③ 余った出汁を他の料理に使える

① 安い

あらを使って作る最大のメリットです。
鯛1尾丸々の値段はざっくり1,500円、対してあらは100円で済みます。
価格差1,400円、パーセントにするとなんと93%オフです。何にも代え難いメリットですね。

② ご飯に骨が入らない

1尾丸々の場合、姿丸ごと炊飯器なり土鍋に入れますので、身をほぐす時に骨が混入しがち。
せっかくのご馳走なので、そんな心配せずにガツガツと食らいたいですよね。
その点、今回の作り方は事前に身と骨を分別しますので、注意して作業すれば骨が入ることはありません。
分別するのは手間ですが、このメリットとのトレードオフと考えれば大したことではないと思います。

③ 余った出汁を他の料理に使える

取る出汁の量は1,000ml、対して鯛めしに使う出汁はざっくり600mlほどなので、400mlほどあまります。
この出汁は他の料理に使えますので、捨てちゃわないでください。
我が家はいつも、この出汁を使ってあら汁を作り、鯛めしと一緒に食卓に並べます。
お味噌を使ってもよし、調味してお澄ましでもよし、です。

デメリット

続いてデメリットです。

① 手間がかかる
② 鯛の身をたっぷりは味わえない
③ 見た目が映えない

① 手間がかかる

1尾丸々の場合、極端に言うとお米研いで調味料入れて鯛入れて炊いたら完成です。超簡単。
一方、今回の作り方は下処理がいろいろとありますので、手間も時間もかかります。
ただ、メリットにも記載した通り、その分骨が入らなかったり、出汁を他の料理に使えたりするので、個人的にはそこまでのデメリットとは思いません。費やすだけの価値がある手間だと思っています。

② 鯛の身をたっぷりは味わえない

1尾丸々と比べると身の量は必然的に劣ります。
「鯛めしの楽しみはほくほくの身だ!」という方には、この作り方はオススメできません。
適度に入っていればいい、という方向けの作り方になります。ここは完全に好みですね。

③ 見た目が映えない

1尾丸々の鯛を使った時の、炊飯器や土鍋の蓋を開ける瞬間、ワクワクしますよね。自分もそうです。
豪華絢爛、華やかさの塊だと思います。
一方、この作り方は1尾丸々と比べると、どうにも見た目に勝ち目はないと思います。
お祝いで作る時屋、その時の食卓を写真に収めたいときは丸々一尾で作ることをオススメします。

まとめ

ここまでそもそもあらで鯛めしを作れるのか?という率直な疑問から、材料、作り方、あらを使った今回の作り方のメリット・デメリットなどをお伝えしてきました。
鯛めしが大好きで日常的に食べたい!という方にはぜひとも一度試してほしいと思います。
作ってみたらきっとこう思うはずです。

「もうあらでいいじゃん!!」と。

それではっ

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