【実験で検証】土鍋で迷ったら長谷園のビストロ蒸し鍋がおすすめ!2年間使った正直レビュー

出汁の染みたアツアツ鍋料理におこげが香るツヤツヤごはん。
出すだけで食卓が華やかになるその見た目。

その魅力から、土鍋の購入を考えたことがある人は多いはず。

しかし、こんな理由から結局買わない人は多いです。

  • めったに使わない
  • それなのに収納を圧迫するし、重い
  • 壊れやすい

これらの悩みを一気に解決してくれる画期的な土鍋があります。 

長谷園のビストロ蒸し鍋です。

煮る、焼く、蒸す、炒めるなど調理できる幅が広いから、年中しっかり使えます
日常的に使うようになれば、収納場所をとっても納得できますよね。

壊れてもパーツ販売で壊れた部品だけの購入が可能で経済的!

今回はメディアにもよく紹介される人気土鍋、ビストロ蒸し鍋をレビューしていきます。
「STAUB」との比較実験を交えながら性能面の優秀さも細かく説明していくので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読んでわかること
  • ビストロ蒸し鍋の詳細なレビュー
  • ビストロ蒸し鍋のメリット・デメリット
  • ビストロ蒸し鍋を買うべき人
目次

ビストロ蒸し鍋は"買い"なのか?

結論を申し上げると、ビストロ蒸し鍋は非常におすすめです。

どの土鍋を買うべきかわからない…

こんな方はビストロ蒸し鍋を買っておけば間違いはないです。
なぜそう思うのかを、レビューやメリットデメリットを通じて説明していきます。

長谷園/ビストロ蒸し鍋のスペック

ビストロ蒸し鍋にはサイズが大・小2種類ありますので、比較表にしてみました。
私は色はアメ色、サイズは小を使っています。

商品リンクをそれぞれのサイズごとに貼っておきますので、気になる方は見てみてください。

長谷園/ビストロ蒸し鍋のレビュー

ここから実際にレビューをしていきます。

出しっぱなしにしたくなるスタイリッシュな見た目

外観を見ていきます。

質感は土鍋らしい土っぽさがしっかりあります。
一方、色はほんのりオレンジがかった茶色で、控えめながらも映える色合い。
土鍋ならではの趣きと土鍋らしからぬ色合いがうまく合わさり、見た目は非常にオシャレです。

形は土鍋ならではの丸みが抑えられたスタイリッシュな形状
取っ手の「iga-mono」の文字もかわいらしくてお気に入りです。

とにかく見た目がいいので我が家はこんな感じで出しっぱなし収納にしています。
インテリア好きな方に非常にオススメです。

付属品(パーツ販売で長く使える)

付属品は本体、フタ、陶製すのこ、トングの4点

ビストロ蒸し鍋にはこれらの付属品を単品で買えるパーツ販売があります。
陶器は鉄などに比べると欠けたり割れたりして使えなくなる可能性が高い中、パーツ販売があるとこんな嬉しさがあります。

パーツ販売の嬉しさ
  • 壊れたパーツだけ買えるから経済的
  • 長く使える

普通は壊れたら全て買いなおしになりますが、壊れたパーツだけ買えば復活するので経済的。
しかもお値段も非常に良心的なんです。

引用:長谷園公式通販サイト


例えばフタは4,400円、本体も6,600円と全て買いなおすのに比べてはるかに安いです。
私を含めお気に入りを長く使いたい方に非常に嬉しいサービスです。

サイズは大の方がいいかも

妻と2人暮らしなので、サイズは小にしました。
小で一度にできる量の目安は以下の通りです。

鍋料理3人前   
土鍋ご飯   3合
蒸し野菜3人前

正直、今となれば大を買えばよかったと感じます。
ご飯は3合を問題なく炊けますが、鍋料理と蒸し野菜は3人前を作るには若干窮屈に感じます。

なので、サイズに迷われている方は収納スペースがあるなら大を買うことをおすすめします
大は小を兼ねる、土鍋選びにはこの考えが適しています。

フタが開けにくい

指の腹でしっかりつかむ必要がある

ビストロ蒸し鍋の最大のデメリットと感じます。

フタの取っ手サイズは2.5cmと小さく、ミトンを付けるとかなりつまみにくいです。
指先に結構な力を入れる必要があり、毎度気を遣います。

写真は中指

指を取っ手の穴に入れる作戦も通用しません。
写真の通り、地肌でも入りませんから・・・

上記より、ビストロ蒸し鍋を扱う際にはできるだけ薄手でゴムなどのグリップの効いたミトンを使われることをおすすめします。
分厚い布製のミトンは掴みにくく、かつ滑るので適していません。

持ち運びやすさは問題なし

第一関節まではしっかり指を乗せられる

フタは開けにくいですが、持ち運びは問題なし
(わかりづらいですが)写真の通り、持ち手をしっかり掴むことができます。

重さは小の場合2,000g
一見重く感じますが、土鍋は両手で持つのでそんなに重くは感じません。

そもそも軽すぎると土鍋の良さである蓄熱性が損なわれるので、ある程度の重さは必要です。

トングは使い勝手抜群

トングは陶製すのこを使う際に使用します。
これが非常に使い勝手がいいです。

図のように、先端を深く穴に入れて上に向ければ、根元のコの字型の金具が支えになってしっかりと持ち上げられます。
トングはステンレス製ですので強度も高く、洗いやすいのも嬉しいポイントです。

洗いやすさは及第点

指さし部が溝

本体に陶製すのこ&フタ受け用の溝があります。

洗う際に若干気を使いますが、ここに汚れがたまることはよっぽどないので問題はありません。
それ以外は特に不便なく洗えます。

使い始めが少し面倒。でもメリットも

陶製土鍋は使い始めに目止めが必要ですが、ビストロ蒸し鍋は一般の土鍋より少し手間がかかります
伊賀の土は普通の土より粗く、入念な目止めが必要なためです。

目止めの方法
一般の土鍋お米のとぎ汁で20分ほど煮沸
ビストロ蒸し鍋お粥を作って1時間弱放置

上表の通り、ちょっとめんどくさそうですよね。
ただ最初だけですし、個人的には気になりません。

何より、この粗い陶土が抜群の蓄熱性をもたらし(後述)、料理を美味しくしてくれるのでポジティブに捉えましょう!

目止めのやり方は公式サイトに詳しく載ってるので、参考にしてください。

目止めのおかゆ炊き手順(長谷園公式HP)

鋳物ホーローにも負けない抜群の蓄熱性

ビストロ蒸し鍋の最大のメリットの一つが蓄熱性の高さです。
土鍋で蓄熱性が高いとこんなうれしさがあります。

  • 抜群に料理が美味しくなる
  • 冷めにくいから再加熱の頻度が下がる
    (ガスボンベ節約、手間削減につながる)


蓄熱性の高さの秘密は伊賀の陶土の性質。
焼成されることで多孔質となり、他の土鍋と比べて抜群の蓄熱性を誇るといわれます。
わかりやすく言うと、空気層が多くできるために蓄熱性が高まるわけです。

といっても、ほんまかいな!と思いますよね。
ということで比較実験してみました。

実験の内容

実験は以下の内容で実施。

  • 100℃に沸騰したお湯が50℃を切るまでの時間を計測
  • フタはしない(室温は約23℃)

温度は放射温度計を用いています。
水温ではなく鍋の表面温度を測っているかもしれませんが、ほぼイコールとみなして考えます。

お相手は蓄熱性の鬼、STAUB

お相手はSTAUBのピコ・ココット(22cm)です。
メジャーな商品ですし、鋳物ホーローという蓄熱性の鬼と比較するとわかりやすいかと思い、STAUBと比較することにしました。

両者の物性としての蓄熱性はほぼ同等。
ただSTAUBはホーロー加工しているので、物理的にはSTAUBが有利と考えます

【結果】ビストロ蒸し鍋が実質的に勝利!

10℃単位の経過時間は以下の通りとなりました。

単位:秒ビストロ蒸し鍋STAUB    
90℃1分45秒1分45秒
80℃3分55秒4分30秒
70℃7分30秒8分00秒
60℃12分55秒14分00秒
50℃22分20秒22分20秒
各温度に達するまでの時間

60℃まではSTAUBが圧倒的に優勢。
しかし、60℃以下となってからのビストロ蒸し鍋の粘りが素晴らしく、結果は完全なる引き分け。

ただ、上述の通り物性的にはSTAUBが有利だったので、実質的にビストロ蒸し鍋の勝利!!

正直STAUBの圧勝と思ってたのでホント驚きです。
実験を通じて、改めてビストロ蒸し鍋を好きになりました。

こんな蓄熱性の土鍋はなかなかないと思います

幅広い調理が可能。そして美味い

ビストロ蒸し鍋の大きな魅力の一つが調理の幅の広さです。
一般的な土鍋との比較は以下の通りです。

可能な調理
一般的な土鍋煮る、炊飯
ビストロ蒸し鍋蒸す、煮る、炊飯、ロースト、炒めetc…

可能な調理数の違いは使用頻度に直結します。

一般的な土鍋は多くの場合、秋・冬にしか使わないと思います。
一方、ビストロ蒸し鍋は年中使うことができるし、実際我が家は週一で使っています。

ちなみに一番するのは蒸し料理です。
中でも蒸し野菜をしょっちゅうやります。
美味しい、食卓映える、栄養取れるの1石3鳥!
ビストロ蒸し鍋買ったらぜひやってみてほしいです。

鮭とアサリの炊き込みご飯

加えて、実験で示した通り、蓄熱性の高さのおかげで料理がほんとに美味しいんです!

写真は鮭とアサリの炊き込みご飯ですが、均一に無理なく無駄なく熱が通りますので、お米と鮭はふっくらと炊き上がっています。
またあさりも均一に熱を加えられるので、縮むことなくしっかりと身が残るんです。

と、文字でいくら書いても伝わらないと思いますので、ぜひ買って試してみてください。

ちなみに燻製はNGです(長谷園に確認済み)
構造が燻製に不向き&鍋に匂いがつくためです

ビストロ蒸し鍋のメリット・デメリット

レビューを踏まえて、メリット・デメリットを簡単にまとめます

デメリット

まずはデメリットからです。

  • 値段が高い
  • 蓋が開けにくい
  • 使い始めがめんどくさい

値段が高い

小でも14,300円と他と比較すると少々お高めです。
1,200mlの容量なら、5,000円あれば違うものが買えますからね。

ただビストロ蒸し鍋は一般的な土鍋にはない以下の付加価値があります。

  • 調理の幅が広い
  • 蓄熱性が抜群
  • パーツ買いによって長く使える

これらを踏まえると値段相応の価値がある、つまり高くないと感じています。
特に長く使いたい方なら、3点目を考えるとトータルでは安くつくと思います。

蓋が開けにくい

ビストロ蒸し鍋最大のデメリットです。

レビューに記載の通り、以下理由よりかなり開けにくいです。

  • 取っ手の穴に指が入らない
  • 取っ手が小さい

持ち手は大きすぎると収納時に困りますが、使い勝手を考えるともう少し大きい方がいいですね。

使い始めがめんどくさい

伊賀の土は粗いため、入念な目止めが必要です。
普通はお米のとぎ汁で煮沸するだけですが、ビストロ蒸し鍋はお粥を作ってしばらく放置する必要があります。

まぁ最初だけですし、粗い土のおかげで蓄熱性の高さという大きなメリットがあるわけなので、大したデメリットではないと感じています。

メリット

続いてメリットです。

  • 調理の幅が広い
  • 蓄熱性が抜群に良い(料理が美味しい)
  • 長く使える
  • 見た目がおしゃれ

調理の幅が広い

一般的な土鍋は煮る・炊飯程度しかできないため、秋冬にしか使いません。

一方、ビストロ蒸し鍋は蒸す・煮る・炊飯・ロースト・炒めなど、様々な調理ができます
おかげで年中使えるキッチンツールとして大活躍してくれます。

蓄熱性が抜群に良い(料理が美味しい)

実験の通りSTAUBに勝抜群の蓄熱性があります。
蓄熱性が高いことの嬉しさは以下の通り。

  • 抜群に料理が美味しくなる
  • 冷めにくいから再加熱の頻度が下がる
    (ガスボンベ節約、手間削減につながる)

また蓄熱性の高さのおかげで、ムラなく熱が均一に食材に伝わるので料理が本当に美味しい
一度味わったら、ついビストロ蒸し鍋を使って料理したくなりますよ。

長く使える

普通の土鍋は、パーツが一つでも壊れれば買いなおしが必要です。

一方ビストロ蒸し鍋はパーツ販売があるおかげで、パーツ単位の買いなおしができます。
結果、長く使えてトータルで経済的にも安く済みます

見た目がおしゃれ

市販されてるものの多くは「The 土鍋」という感じの土っぽい風合いと、丸みを帯びた形状をしています。

一方ビストロ蒸し鍋は他の土鍋と以下の点で一線を画しています。

  • 土鍋の趣を残しつつも映える色合い
  • 丸みを抑えたスタイリッシュな形状

購入時に本当に様々な土鍋を見ましたが、見た目のオシャレさでは間違いなくトップクラスだと思います(もちろん個人差はあります)。

ビストロ蒸し鍋を買うべき人

メリット・デメリットを踏まえて、ビストロ蒸し鍋を買うべき人は以下の通りです。

  • 色んな料理を作りたい(いっぱい使いたい)
  • より美味しい料理を作りたい
  • お気に入りを長く使いたい
  • 初期費用は高くともトータルで安くしたい
  • 見た目にこだわりがある

逆に、最低限の調理ができればいい、とにかく購入費を抑えたい、見た目が好みじゃない方は違う商品を検討されることをおすすめします。

【まとめ】万人におすすめできる銘品

ビストロ蒸し鍋には致命的なデメリットがないため、多くの方にとっての最適解になります。

迷ったらこれ買っとけば間違いない!
2年間、週に1回使ったからこそ、そう言い切ることができます。

記事を読んでビストロ蒸し鍋が気になった方は、商品リンクをサイズごとに貼っておきますのでぜひ一度チェックしてみてください。

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