料理が好きになってきた方にとって気になる存在のグリルパン。
なにやら料理を美味しく作れるらしいけど、自分でも扱えるのか、というかそもそも必要なのか…?
私も購入に1か月ほど悩みました。
今回はそんな迷いを抱えている方に向けて、グリルパンを2年間使って感じたメリット・デメリットを紹介しつつ、どんな人がグリルパンを買うべきかについて説明します。
また普通のフライパンとの比較検証を行い、グリルパンの性能をよりわかりやすくお伝えしています。
この記事を読めば、購入するべきかどうかの答えが見つかると思いますのでぜひ最後までご覧ください。
- グリルパンがどんなものか知りたい
- グリルパンの購入を検討している
- グリルパンのメリット・デメリットが知りたい
グリルパンは"買い"なのか?
結論を先に申し上げると、
"多少手間はかかっても、お店レベルの焼き魚・肉が食べたい!"
このような方は今すぐ買うべきです。
ただマストではないし、デメリットが多いのも事実です。
したがって、後述するメリットやデメリットを勘案して、総合的に判断してみてください。
グリルパンとフライパンの違い
物理的な意味での違いは以下の通りです。
この違いがメリットにもデメリットにもなります。
詳細は後述します。
ゆるぱんが使っているグリルパン
使用品について簡単にご紹介しておきます。
"プロ・アルテ グリドルパン(大)"です。
詳細は過去記事を参照ください。
グリルパンのデメリット
まずデメリットからご紹介します。
順番に解説していきます。
重い
グリルパンは厚みがあるので、普通のフライパンに比べて重いです。
一般的な重量 | |
テフロンパン(アルミ製) | 約800g |
鉄のフライパン | 約1,300g |
グリルパン | 約2,500g |
表の通りテフロンパンより1,700g、鉄のフライパンより1,200gほど重いです。
この重さは結構なハードルになります。
調理するときに加え、洗うときが大変…
なので、我が家は「ここぞ!」の時に使用してます。
用途が限定的
名前に"グリル"とついてるだけあって、基本的に焼き料理専門です。
専門だけあって、焼き料理に関しては超プロフェッショナルな仕事をしてくれます。
ただ裏を返せば焼き料理以外にはほぼ使えません。
そもそもグリルパンは底が浅いものがほとんどなので、できても蒸し料理くらいです。
(蒸し料理をグリルパンで作る意味はないと思います)
マルチに使える調理器具ではないので、必然的に使用頻度は低くなります。
あまり使わない割に重くて大きいためスペースを取りますので、収納が少ない方は置き場所も気にされた方がいいです。
洗うのが面倒
以下2つが洗う時のハードルになります。
個人的に洗う手間がグリルパンの一番のデメリットだと思っています。
- 重さ
- 波型の凹凸
重さ
グリルパンは2kg以上の重さのものがほとんどです。
お皿洗いのように、片手で持ち上げてもう片方の手で洗うのはマッチョな人でも厳しいと思います。
写真のように、シンクにグリルパンを置いた状態で洗うことになると思ってください。
あと食器の上に落とすと間違いなく割れますので、シンクを空にしてから洗った方がいいです。
波型の凹凸について
平面のフライパンなら、スポンジで手を止めることなくザッと洗えます。
一方グリルパンは、凹凸に沿ってゴシゴシ洗う必要があるので、労力も時間もかかります。
特に凹みの隅の汚れ取りは結構めんどくさいです。
お手入れが大変(鉄製の場合)
鉄製の場合、適度にシーズニングをする必要がありますが、これまた重さと凹凸が障害となります。
重さは容易に想像できると思うので割愛します。
凹凸は油塗り&ふき取りの際の障害になります。
平面のフライパンなら、フライパンを回すなりして簡単に全体に油を行き渡らせることができます。
しかし、グリルパンは凸部が邪魔をして凹み部に油がなかなか行き渡りません。
またシーズニングが完了し、キッチンペーパーなどで油のふき取りをしようにも、凸部が邪魔をして簡単にはふき取れません。
グリルパンのメリット
次にメリットです。
順番に解説していきます。
料理がケタ違いに美味しくなる
グリルパン最大にして最高のメリットです。
ほんとに高級レストランにも引けを取らないほど美味しくなります。
デメリットも多いグリルパンですが、このメリットだけで「買ってよかった」と思えますよ。
具体的には、
"中はふっくらジューシー、外はカリっ"
よく使われる表現ですが、グリルパンは想像を遥かに超えた味を実現してくれます。
比較してわかるその凄さ
「美味しいよ!」と連呼しても、文字だけでは全然伝わらないと思います。
そこで、目で違いを実感してもらうべく、他のフライパンとの比較実験をしてみました。
- 鉄のフライパン、テフロン(アルミ)と比較
- 材料は鶏もも肉(厚みは3cmで統一)
- 焼き面を加熱後、両面1分ずつ焼く
- 火加減は終始中火
結果、驚くほどの違いが出ました。
ジューシー度
下の写真は焼いた後の肉の断面の比較です。
わかりづらいかもしれませんが、グリルパンが最もフワッとした焼き上がりになっています。
これは材料から水分が抜け落ちず、うまみがしっかり材料に残っているからです。
実際に食べると、違いがより明確になります。
テフロンのものはパサつきが感じられる一方、グリルパンのものは噛んだ瞬間に肉汁が流れ出て、フワっとした肉感が楽しめます。
ジューシーさは正直圧倒的です。
カリカリ度
皮目のカリカリ度も全く違います。
テフロンと鉄パンは皮目がヘニャっとしています。
一方グリルパンは焼き目もついてカリッカリです。
目を瞑って食べたら、一緒の物を食べているとわからなくなるほどに違うと思います。
味の違いを生む"蓄熱性の高さ"と"波型の凹凸"
蓄熱性の高さはジューシーさを、波型の凹凸はカリっと感を向上させます。
(凹凸によってジューシーさが引き立てられる側面もありますが、一旦置いときます)
ジューシーさを生む蓄熱性の高さ
蓄熱性とは字のごとく、"熱を蓄える性能"です。
グリルパンの蓄熱性が高い理由は、他のフライパンより重い(厚い)からです。
アツアツの分厚い鉄板はなかなか冷えないですが、薄い鉄板はアツアツでもすぐに冷えますよね。
ではなぜ蓄熱性が高いとジューシーになるのか?
こういう流れになります。
- 蓄熱性が高いと…
→温度変化が起きにくくなる - 温度変化が起きにくいと…
→食材をムラなく加熱できるから火の通りが早くなる - 火の通りが早くなると…
→飛ぶ水分量(肉汁)を抑えられるからジューシーに仕上がる
重さはグリルパンのデメリットと記載しましたが、重さがあるからこそ美味しい料理が作れるわけなので、一概にデメリットとは言えないわけです。
カリッと感を向上させる波型の凹凸
これは波型の凹みに食材から出る脂が流れ落ちるからです。
普通のフライパンで肉を焼くと、食材から出る脂とともに料理を仕上げることになります。
食材の脂は旨味の一つですし、それ自体は悪いことではありません。
ただ焼肉・焼き魚など素材を楽しむ料理は別です。
脂と共にベチャっと焼かれた食材は美味しくないです。
グリルパンなら、普通に焼いているだけでそのような心配とおさらばできます。
脂をそぎ落とした状態で食べることができるので、ヘルシーになるのも嬉しい所です。
料理の見た目が良くなる
波型の凹凸に沿って焼き型が食材につくことによって、見た目が美味しく仕上がります。
レストランのステーキをのようなイメージです。
もちろん上述の通り見た目だけじゃなく、味も美味しくなりますよ
保温性を備えた器になる
グリルパンは調理してそのまま食卓に出せるものが多いです。
これは底が浅いこと、またデザイン性が高い商品が多いことが理由だと考えています。
しかもグリルパンは高い蓄熱性があるので、温かい状態をキープできます。
要は保温性のある器になるわけです。
焼き料理は冷めると美味しくなくなるので、嬉しいメリットだと思います。
まとめ
今回はグリルパンがいるのか?いらないのか?を、他のフライパンとの比較検証をしながら記載してきました。
個人的には、デメリットは多いものの、買うべきだと思っています。
コロナ禍で外食できない日々が続きましたが、グリルパンを使った焼肉、焼鳥を食べて「もう家でいいじゃん!」と心底思うほど美味しい料理が作れますからね。
ただ商品選びを間違うと、期待した味が楽しめない可能性がありますので注意してください。
選び方やオススメ商品は別記事で書こうかな~と思っていますのでご期待ください。
少なくともゆるぱんが使っているプロ・アルテ グリルパンを使えば、 この記事で熱弁したような美味しい料理が作れますので、ご興味あれば以下リンクをご参照ください。
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