予約が取れない料理宿"いわない温泉 高島旅館"に泊まってみた。人気の理由も解説

突然ですが、こんな宿があったらどう思いますか?

  • 旅行サイト(じゃらん、楽天トラベルなど)に載ってない
  • アクセスしづらい
  • 予約方法は電話のみ

正直、お客さん集める気あるのか!と思いますよね。

しかし、こんな条件なのに予約が全然取れない旅館が北海道岩内町にあります。
"いわない温泉 高島旅館"です。

たまたま予約が取れたので、宿泊の感想を記したいと思います。
この記事を読めば、高島旅館の予約方法・アクセスなど基本情報から、宿泊のイメージまでばっちりわかりますのでぜひ最後までご覧ください!

この記事はこんな方におすすめ!
  • 絶品海鮮を食べられる旅館を探している
  • 非日常な空間で癒しのひと時を過ごしたい
  • 道央で魅力的な旅館を探している
  • サービス業における集客のヒントを探している
目次

いわない温泉 高島旅館の魅力

先に高島旅館の魅力をまとめておきます。

  • 最高のおもてなし精神
  • 鮮度抜群の豪華海鮮(部屋食)
  • 解放感抜群の温泉(サウナ付き)
  • 良心的な価格設定

以下簡単に説明します(詳細は後述します)。

最高のおもてなし精神

接客において、あんまり丁寧にされると逆に気を遣うことはないですか?

高島旅館は、丁寧でありつつ程よいラフ感のある接客が特徴。
仲の良い友達といる感覚で、居心地は抜群です。

館内、設備も「わかってるなぁ」と思うほど配慮が行き届いています。

鮮度抜群の豪華海鮮(部屋食)

高島旅館の最大のウリが料理です。
その豪華さ、味、驚きはきっと記憶に残るはずです。

ウソかホントか、後述の記事を確認してみてください。

解放感抜群の温泉(サウナ付き)

雰囲気のある内湯、解放感抜群の露天風呂。
それぞれ違った癒しが味わえます。

〆はサウナ。
時間を忘れて楽しめる温泉も高島旅館の大きな魅力です。

良心的な価格設定

今回の宿泊料金は1人2万円
値段だけ見ると安くはないと思います。

が、泊まると「これ安すぎね?」と心配になるほど、価値を感じます。
最後まで記事を読んで、その価値を感じてください。

いわない温泉 高島旅館について

高島旅館の情報について、要点のみまとめます。
詳細は高島旅館HPをご覧ください。

基本情報

住所     :北海道岩内郡岩内町町野束505
TEL     :0135-61-2222
駐車場    :有
チェックイン :15:00(夕食は18:30ラスト)
チェックアウト:10:00(朝食は08:30ラスト)
客室備品   :タオル、歯ブラシ、浴衣
支払方法   :現金のみ

アクセス

岩内町には電車が通っいないので、車でのアクセスが基本です。
札幌や小樽からは高速バス出てるのでご紹介します。

車の場合

札幌から

約2時間

小樽から

約1時間15分

函館から

約3時間

千歳から

約2時間半

旭川から

約3時間半

  • 雪は高所も含めて道路には全くなし(4/30訪問)
  • 駐車場あり。不足の心配はなし

高速バスの場合

北海道中央バスが札幌から1日15本運行しています。詳しくはこちら
岩内町のバスターミナルからは、前日までに予約すれば無料送迎可能

料金

令和5年度の料金表は以下の通り(引用元:高島旅館HP)


最初この表を見て戸惑いましたので、ポイントをまとめました。
ちなみに私は2名でおまかせプランにて宿泊しました。
HOKKAIDO LOVE!割は対象外です

  • 土・祝前日は「おまかせプラン」か「これでもかプラン」のみ
  • 「旬感プラン」と「朝食のみプラン」は11~4月の期間限定
  • プラン内容の違いは食事のグレード
  • 支払いは現金のみ

予約方法

予約方法は電話のみです。
したがって、楽天トラベル等の宿泊予約サイトに高島旅館は一切出てきません

希望の日程とプランを決めて、当日に空きがあるか確認する流れです。

希望の日程とプランを決定の上、当日に空室があるか確認する流れとなります。

(余談)なぜ高島旅館を知っていたか?

実はGoogleマップでたまたま見つけたんです。

札幌以西の道央は宿が少ないので、Googleマップで地元の民宿を探していました。
すると異様にレビューが高い宿を発見、それが高島旅館だったというわけです。
旅行サイトがすべてではないんだな~と勉強になりました。

宿泊体験記

かわいいロビーでチェックイン

建物外観

函館からニセコパノマララインを経由して17時頃に到着。

付近は見渡す限りの大自然
旅館以外の商業施設は一切なく、鳥のさえずりと風の音だけが聞こえます。
宿は木造で落ち着いた印象で、早くも自律神経解放モード。

最近の岩内町事情を聞きながらチェックイン。説明が超丁寧
ロビーは薪ストーブを囲うようにソファがあり、天井も抜けていて開放的。
一生読書してられそうです。

木造りの素敵なお部屋

お部屋に移動。
建物は2階建てで、エレベータあり

スタッフさんはエレベータに乗らずダッシュで階段を移動。
呼吸乱しながらも爽やか笑顔のスタッフさん、素敵すぎる。

部屋は木目調の和室で温かみを感じます。
外をのぞくと、海が見えます(もちろん山も)
テレビもありますが、この贅沢な景色があればテレビは不要です。

トイレも木目調で非常に清潔。
ウォシュレットもついています。

サウナ付きの温泉でリラックス

食事の前に小腹を空かそうと温泉へ。

ロビー、お部屋に続き、脱衣所も木造りで明るく非常に清潔。

9℃に冷えた飲用水(地下水)もあるのでサウナで汗流し放題。
サウナ好きには嬉しいサービスです。

内湯

入った瞬間、木の香りで早速リラックスモードに。
照明も優しい明るさで気分が落ち着きます。

湯温は体感で42~3℃くらいかな?ちょうどいい。

泉質は「ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性中性高温泉)」
少しとろみがあって滑らかで、美肌になってる感MAX

シャンプーとコンディショナーがLUXなのも地味に嬉しい。
内湯を十分に楽しんだところで、露天風呂へ。

露天風呂

内湯から見えてましたが、実際に行くと解放感がすごい。
木々に囲まれていて、目隠しも最低限なので抜け感が最高。

湯温は内湯より少し低く、40℃くらい。一生入ってられる。
鳥のさえずりに心も癒され日々のストレスが吹っ飛びました。

サウナ

締めはサウナ。
温度は70℃と少し低め。

それでもじっくり入ればあっという間に汗だくです。
露天風呂のベンチと3往復し、全身をしっかり整えます。
お腹が空いたところでいざ晩御飯へ!

贅沢を極めた夕食

私たちは旅館であり、料理屋です

自身でこう言うように、高島旅館は料理にこだわっています

地元で獲れた新鮮素材を、「これでもかっ!」と提供してくれるとのこと。
料理勉強中の身としては、いい所はしっかり盗んでいきたい。

ちなみに食事は部屋食です。
このお値段で部屋食を提供してくれる宿、全国探してもなかなかないと思います。

どーん
次々運ばれてくる食事の数と高級食材たちに圧倒されます。

ほぼ道産で、海鮮は地の物。地産地消と鮮度にこだわっているとのこと。
出されたものは全て説明してくれました。さすが。

教えてもらったことも含め、料理を感想を紹介します。

先付け

ニシンの漬物

<ニシンの漬物>
ニシンが白菜、人参と共によく漬かりつつも塩辛すぎず、身もフワっとしてて美味。

ナマコの酢の物

<ナマコの酢の物>
ものすごく薄いのにしっかりとしたコリコリ触感。
絶妙な酸味でちびちびと飲むのに最適。

鍋&焼き物

鍋の具材

<鍋>
出汁は白味噌ベース。
具はシマゾイサクラマスアワビアサリ、野菜と盛りだくさん。
シマゾイはタラとサワラの中間のイメージで、クセなくホクっとしており超美味。

アワビの踊り食い

<アワビの踊り食い>
鮮度良すぎて暴れまわります(笑)
鮮度もですが、感じたことない肉厚ジューシーっぷりです。
ちなみに写真にないですが、ツブ貝と巨大しいたけもついてきます。

お造り

量も味も見た目もお造りが半端ないです。
他のもの食べられなくなるレベル!

ボタン海老はさっぱり甘い口当たりが絶妙
帆立は分厚くて食べ応えMAX

びびったのがホッキ貝
めちゃめちゃ柔らかいんですよ。
それまでは結構硬いイメージだったのですが、常識を覆されました…

アワビ

踊り食いに引き続いてのアワ
コリッコリで日本酒が進む進む。

毛ガニ

毛ガニ、これはもはや説明不要です。卒倒。

ヒラメ

そして圧巻はヒラメ!!
こんなに美味しいヒラメをたべられるのは高島旅館だけ!

なぜなら、鮮度が段違いだから
このヒラメ、まだ生きてます

時折口をパクパクさせたり、バタバタ暴れたりします(笑)
内臓を取らずに捌いているとのこと。

若干残酷にも思えますが、個人的には命への感謝を再確認できる貴重な機会となりました。
心の底からの「いただきます」と共に、プリップリの甘旨い身を存分に堪能させていただきました。

焼き魚、締め、デザート

焼き魚はメバル。フワッフワの身でこれまた激ウマ。
こいつを自家栽培されているお米といただきます。
こんだけ食べてきたのに全然いけちゃう(笑)

そして最後にデザートでメロンが出てきます。これももちろん北海道産。

お酒(日本酒)

食事と共に驚かされたのがお酒です。
種類もさることながら、そのお値段!!

写真で丸で囲んでいるお酒は「三千櫻(みちざくら)」
北海道の地酒で、かなりのレア酒

メニューには値段がない。
「結構するんだろうな…」と思いつつ、赤色ラベル(愛山 純米吟醸)を1合注文。

フルーティな香りと味、すっきりとした飲み口。我々の好みにドンピシャ。
おかわりしたかったのですが、会計が恐ろしくなって断念。

しかしチェックアウト時に、会計を見て超驚愕。
な、なんと300円!
安さがウリの居酒屋でも太刀打ちできないレベル!

ゆるぱん
ゆるぱん

なんでこんなに安いんですか!?

館長さん
館長さん

食事を最大限に楽しんでほしくてこの価格にしています。
地元の卸業者さんの協力もあって実現できた価格です

なんというホスピタリティ…。
値段知ってればもっと飲んだのに~とか思いましたが、値段を教えるとこんな感じの浅ましいヤツがせっかくの銘酒をありがたみもなくガバガバ飲んじゃうから教えてないんでしょうね。

三千櫻の取扱店は三千櫻HPに載ってますので購入の際にお役立てください。
(もちろん我が家は一升瓶を買って帰りました)

盛り沢山の朝食と癒しのカフェタイム

夕食が超豪華だったので、朝ごはんは抑えめかな?
甘かったです。朝から盛り沢山
ちなみに朝食は1Fの食堂でいただきます。

朝食

これまたどーん
すべての紹介はしませんが、出てくる海の幸はニシン(焼き魚)、イカ(お造り)。

ニシンは脂身程よく、大根おろしと食べると白飯が進みます。
イカ刺しはねっとり感なく、するっとさっぱりいけて美味い。
鮮度の良さがなせる業ですね。

ちなみにデザートは道産のイチゴでした。

食事が終わるとカフェタイム。
コーヒーか紅茶かを選び、希望すればロビーに持ってきてくれるとのこと。
まだロビーを楽しめていなかったのでロビーにお願いしました。

かわいいロビーで、おしゃれカップに淹れられたコーヒーを飲む。
なんて最高な朝なんでしょうか。朝から副交感神経ゆるゆる。
ずっとここにいたいけど、時間になったので出発の準備を始めます。

チェックアウト

ロビーに行くと自家製パンのディスプレイを見つけました。
レビューを見るとこのパンも美味しいようです。
旅のお供にいいなぁと思いつつ、朝食で満たされていたため今回は断念。

館長さん自らにお会計いただき、名残惜しくもチェックアウト。
上述の通り日本酒の値段に驚愕しつつ、最後に館長さんとお話しました。

館長さんのお人柄に、各スタッフさんも影響を受けているんだろうなぁ
そう思わせる、素晴らしい方でした。

「また来よう」そう思いながら旅館を後にしました。

まとめ

いかがでしたか?
高島旅館の魅力の魅力としてあげた、おもてなし精神の高さ、ハイレベルすぎる料理、質の高い温泉、良心的なお値段、この4点が本記事で感じられたなら幸いです。

北海道旅行に行く機会があるなら、是非高島旅館の宿泊を検討されることをオススメします。
きっと最高の想い出になるはずです。
ただ重ねてですが、本当に予約が取れないので、予約はお早めに!!

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